医療関係者向け

2015.10.24

介護教室 高齢者によくある病気とけが

 

10月24日

お出かけ日和にかかわらず、介護教室にお集まりいただき

本当にありがとうございます。

 

本日の講師は、吉岡経明医師です。

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 高齢者によくある病気・けがとして3つを取り上げました。

 

その1 脳卒中

 脳卒中は日本人の死因の第3位

昔は脳出血が多かったのですが、今は脳梗塞が1位

 

脳梗塞の死亡率は7%

後遺症が残るのは73%

 

つまり脳梗塞ではなかなか死なない

 

「ピンピンコロリ」とはいかず

 

寝たきりになる原因の1位なのです

 

脳梗塞の早期発見の方法です

写真はそのうちの一つ、マヒの調べ方です

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両手を上にあげたままキープします

10秒間キープできない場合はマヒを疑います

 

脳梗塞が疑われたら迷わず救急車を呼んでください

発症から3時間以内に病院につけば有効な治療が可能です

 

脳卒中予防に血圧管理が重要です

一番長生きできる血圧は110/70台です

 

朝に血圧が高くなることが多いので

一家に一台 家庭用血圧計を用意して

毎朝、血圧をチェックしましょう

 

お風呂場は血圧が変動して危険な場所です

・脱衣所は暖かくしましょう

・お湯の温度は40度前後

・長湯はしない

・入浴前後にコップ1杯の水を飲む

 

その2 窒息・誤嚥

 年末にかけて窒息事故が急増します

 

 原因はお餅!

 

小さく切って、ゆっくりとよく噛んで食べましょう

 

窒息後の救急処置法をレクチャーしました。

 

誤嚥性肺炎の予防には お口のケアが有効です

 

来年4月の介護教室で口腔ケアをとりあげます!

そちらもぜひご参加を

 

その3 転倒・骨折

 女性は50歳

男性は70歳を超えたら骨密度が低下します

骨密度検査を受けましょう

 

・若いころに比べて身長が4センチ以上縮んだ

・背中が曲がった

 

知らないうちに背骨が骨折している可能性があります

 

整形外科を受診してください

 

骨折では死なないと思っていませんか?

 

大腿骨頚部骨折の手術後に

 

10~35%が死亡するというデーターがあります!

 

転倒予防と骨密度のチェックが重要なのがお分かりでしょう

 

次回の介護教室は

12月26日(土)午後1時30分から

「高齢者の大切な食事」

ご参加をお待ちしております