医療関係者向け

2015.12.26

介護教室開催報告(高齢者の食事)

12月26日 今年最後の介護教室を開催しました。

 

高齢者の大切な食事

 

講師は管理栄養士の鈴木が担当しました。

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 高齢になると食べる機能も低下して、食欲も低下

低栄養状態になりやすくなります。

 

低栄養状態のチェック項目

□ 食事量が減った

□ やせてきた

□ 食べ物の好みが変わった

□ 食欲がない

□ 食事に時間がかかる

□ かみづらい

□ 口が渇く

□ よくむせるようになった

□ 食べ物が喉につかえやすい

□ 床ずれができている

 

4項目以上該当する方は、医師に相談することをお勧めします。

 

 栄養が十分に取れていない方への工夫

 

 ①まずは好きなものを食べてもらう

 食欲がなくても好物ならば食べてしまうことが多いものです。

 食べたいという意欲を持つきっかけにしましょう。

 

 ②一口大で食べやすく

 

③喉ごしのよいもの、栄養価の高いものを選ぶ

 プリンやアイスクリームなど

 

高齢者の食べやすい食品

口の中でまとまりやすいもの

 繊維、酸味の少ない果物(バナナ、熟した柿)

 

つるんとしたもの

 絹ごし豆腐、茶碗蒸し、ゼリー

 

とろみのあるもの

 お粥、ポタージュスープ、ヨーグルト

 

高齢者の食べにくい食品

噛み切りにくいもの

 繊維の多いもの、弾力のあるもの(ごぼう、たけのこ、いか、たこ)

 

喉に残りやすいもの

 粘りのあるもの、パサパサしたもの(餅、ゆで卵、ケーキ、カステラ)

 

むせやすいもの

 液体、酸味の強いもの(お茶、レモン、梅干し)

 

液体と固体が混在するもの

 お茶漬け、具入り味噌汁、高野豆腐

 

食べやすくする工夫

一口大の大きさにする

 

野菜の皮をむく、根菜は繊維を断ち切る、葉野菜は葉先を使用する

 

やわらかくなるまで加熱する

 

裏ごしやミキサーにかける

 

片栗粉やゼラチン、とろみ調整食品でとろみをつける

 

講義の後は試食をしていただきました

まずは当院の入院食です

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軟飯食、極キザミ食、ミキサー食などを試食していただきました

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ミキサー食は、形がないことにとまどいがあったようです

 

続いてソフト食のタケノコやきんぴらごぼうの試食です

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酵素を使って軟らかく調理された料理で、市販されています。

欠点としては価格がまだまだ高めのことでしょうか

 

栄養補助食品の試食です。

ゼリータイプ

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流動食タイプ

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ゼリーはおいしいですが

流動食は皆さん、微妙な表情でした

いずれの商品も通販や薬局で購入できます

(医師の処方箋が必要なものがあります)

 

次回の介護教室

平成28年2月27日 午後1時30分から

 

認知症について学びましょう

 

皆様のご参加をお待ちしております。

予約不要、参加無料です