病棟のご案内

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医療関係者向け

回復期リハビリ病棟

~明日へつながるリハビリテーションを目指して~
患者様が住み慣れた地域で生活が続けられるために、住宅改修の提案や福祉用具の選定・使用方法の指導など退院後の生活を見据えた支援を行います。
ご自宅でも生活をイメージして、起床から就寝に至る1日の生活の流れ(食事・整容・更衣排泄・入浴・移動)の動作全てをリハビリテーションと位置付けています。

回復期リハビリテーション(リハビリ)病棟について

まずは一般病棟から

当院ではまずは一般病棟(2階49床)へ入院していただき、必要な検査・治療を施したうえで、再び自宅に復帰していただけるよう、3階の回復期リハビリテーション病棟に移っていただいております。

多職種によるチーム医療

医師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・歯科衛生士・看護師・介護職員・医療ソーシャルワーカー・栄養士など患者様に関わる全てのスタッフがチーム全員で患者様のリハビリテーションを支援します。

365日のリハビリテーションの実施

リハビリテーションでは毎日の積み重ねが大切です。日曜・祝日にもリハビリテーションを実施致します。

生活を視点に置いたリハビリテーションの実施

ご自宅での生活をイメージして、起床から就寝に至る1日の生活の流れ(食事・整容・更衣・排泄・入浴・移動)の動作全てをリハビリテーションと位置付けています。

モーニングケア・イブニングケアの充実

起床から朝食までのモーニングケア、夕食から就寝までのイブニングケア、これらの時間帯に食事・排泄・更衣・整容といった生活行為が集中的に展開されます。当院ではこの時間帯にできるだけ多くのスタッフを配置しています

食事は食堂で、可能な限り口から食べる

当院では可能な限り経口摂取していただくように、多くの専門職のチームアプローチによって、患者さんが安全かつ楽しく生活できるよう、食事や栄養摂取の方法を確立することに努めています。

レクリエーションの実施

毎月1回、寿司バイキング、鰤の解体ショー、お花見会、お茶会、クリスマス会などのレクリエーションを実施しています。 毎日、夕食前の時間帯には、リハビリスタッフの集団訓練と共にレクリエーション等も実施して、変化のある日常生活を送っていただける様にしております。

  • ブリの解体ショー
  • クリスマス会
  • 演奏会
  • 寿司バイキング

歯科衛生士による口腔ケアの実施

歯科衛生士が病棟スタッフと共同で口腔ケアに取り組んでいます。 お口の中をきれいにすることは、食事もおいしくなり、誤嚥性肺炎の予防にもなります。

退院前にお宅へ訪問します

患者様が住み慣れた地域で生活が続けられるために、住宅改修の提案や福祉用具の選定・使用方法の指導など退院後の生活を見据えた支援を行います。

透析患者の受け入れも致します

当院では、血液透析治療に19床の専用ベッド設備があり、人工透析を受けていらっしゃる患者さんが回復期リハビリテーション病棟に入院して集中的にリハビリテーションを行うことが可能です。

回復期リハビリテーション(リハビリ)病棟の対象患者様

  • 脳血管疾患(脳梗塞・脳出血-クモ膜下出血等)、脊髄損傷等の手術後または発症後2ヶ月以内の方
    ⇒入院期間は150日以内
  • 大腿骨、骨盤、脊椎、股関節、膝関節の骨折または手術後2ヶ月以内の方
    ⇒入院期間は90日以内
  • 外科手術や肺炎等の治療等の安静により生じた廃用症候群を有しており、手術後または発症後2ヶ月以内の方
    ⇒入院期間は90日以内
  • 大腿骨、骨盤、脊椎、股関節、または膝関節の神経・筋・靭帯損傷の発症後1ヶ月以内の状態にある方
    ⇒入院期間は60日以内
  • 入院生活について

    明日へつながるリハビリテーションを目指して
    医師・看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・医療ソーシャルワーカーなど、患者様に関わる全てのスタッフがチーム全員で患者様のリハビリテーションを支援します。

    回復期リハビリテーション病棟の1日

    6:00 起床
    さあ一日の始まり。今日も一日頑張ろう!!
    パジャマから普段着に着替えます。ご自分で出来ないところはスタッフがお手伝いします。
    8:00 朝食
    患者さまに合った食事を提供します。
    食堂までの移動は患者さまの合わせた方法で移動します。
    介助が必要な方は看護師や介護士・リハビリスタッフがお手伝いします。
    9:00 リハビリ 在宅生活を想定し、日常生活動作を獲得します。
    患者様の状況に合わせ、理学療法・作業療法・言語療法を行っていきます。
    リハビリテーションとは
    10:00 入浴
    快適かつ安全なお風呂で入浴の支援をします。
    患者さまの能力に合わせた入浴方法で入浴していただきます。
    12:00 昼食
    午前のリハビリでお腹ペコペコ。さぁ楽しくランチタイム!
    毎食後、洗面にて歯みがきを行います。自分で行えない方はスタッフがお手伝いいたします。
    14:00 リハビリ
    ゴールを目指したリハビリをスタッフが支援します。
    15:00 おやつタイム
    同じ仲間と共に支え励まし合いながらリフレッシュ!!
    病棟デイルームにておやつ・コーヒー等を準備しています。
    18:00 夕食
    四季折々の料理を囲みながら明日に向かう英気を養います。
    夕食前には、スタッフとともに嚥下体操や全身を使った体操を行います。
    21:00 消灯
    今日もお疲れ様でした。ゆっくりお休みください。

    入院生活に必要なもの

    日用品
    ●洗面用具セット(歯ブラシ・コップ(プラスチック製)・歯磨き粉・義歯洗浄剤・入れ歯ケース など)
    ●湯のみ(割れにくいもの)
    衣類
    ●寝巻き(パジャマ)
    ●下着類
    ●普段着
    福祉用具
    ●以前から使用している杖
    ●装具、コルセット等
    書類等
    ●入院前生活調査票
    ●印鑑
    ●家屋調査票

    ※日用品のうち、入浴用具・箸(スプーン)・タオル・ティッシュやオムツ類は当院でご用意いたします。
    ※なるべくご家庭で普段使われていたものをご用意ください。
    ※持ち物には必ず名前の記入をお願いします。
    ※紛失・盗難防止の為、入院生活に直接関係ないものや、現金および貴重品は必要最低限にして下さい。

    食事

    入院中の食事はなるべく食堂デイルームにてお召し上がり下さい。
    ■朝食8:00~
    ■昼食12:00~
    ■夕食18:00~

    入浴

    ●介助浴室(3階) 週2回 午前10時~/午後2時~
    ●個人浴室(2階) 午後2時~

    歯みがき

    食後は洗面所にて歯みがきをしていただきます。

    着替え

    毎朝普段着に着替えて過ごしていただき、毎晩パジャマに着替えてお休みいただきます。

    洗濯

    有料でクリーニングをご利用いただけます。

    入院生活に関する注意事項

    ●午後9時以降の病院への出入りは、特別な場合を除きお断り致します。特別に必要な場合はナースステーションにお申し出ください。
    ●午後9時から午前8時までの電話の取り次ぎは、緊急時以外は致しかねます。
    ●病院内及び敷地内はすべて禁煙となっております。ご協力お願いします。
    ●病院内での携帯電話の使用は禁止させていただきます。

    病棟の写真

    入院から退院までの流れ

    入院

    1週目

    ●初期評価(身体の状態を評価)
    ●力ンファレンス(担当者会議)
     →医師・看護・介護・リハビリが話し合い、リハビリの方針や目標を決定しリハビリ実施計画書を作成する。

    初回面談

    今後の入院スケジュールとリハビリの目標や計画を説明します。

    1ヶ月~2ヶ月

    ●ADL(日常生活動作)訓練
     →食事・更衣・トイレ動作・歩行といった日常生活動作訓練を中心に行います。

    定期力ンファレンス

    1ヶ月毎にスタッフ間で問題点、目標、リハビリ計画の見直しを行います。

    退院にむけて

    ●家屋調査・改修
     →家屋調査を行い、要があれば家屋改修や福祉用具のアドバイスを行います。

    ●外泊・家族指導
     →外泊訓練や生活指導、ご家族へ介助の方法を説明します。
    ●地域連携
     →在宅で支援していただくサービス担当者との情報伝達を密に行い、安心して退院できるようサポートします。

    退院

    フロアマップ

    フロアマップ

    病棟内の様子

    • スタッフステーション
    • 談話コーナー
    • 食堂
    • 渡り廊下
    • 病棟デイルーム
    • 病棟リハビリ室
    • 和室
    • キッチン
    • カンファレンス室
    • 浴室
    • リハビリ室
    • リハビリ室
    • 屋外歩行コース(花壇と遊び場)
    • 屋外歩行コース(不整地と芝生)

    リハビリテーションについて

    回復期リハビリテーション病棟では、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)、歯科衛生士(DH)の各職種が発症後早期から、専門性の高い適切なリハビリテーションを提供しています。

    各療法部門の紹介

    理学療法(PT)とは

    病気、けが、高齢、障害などによって運動機能が低下した状態にある人々に対し、運動機能の維持・改善を目的に運動等の物理的手段を用いて行われる治療法です。
    直接的な目的は運動機能の回復にありますが、移動動作、食事動作、入浴動作などの改善を図り、最終的にはQOL(生活の質)の向上をめざします。

    当院理学療法部門の特色

    起き上がる、座る、立ち上がる、歩くなどの動作が不自由になると、ひとりでトイレに行けなくなる、着替えができなくなる、食事が摂れなくなる、外出ができなくなるなどの不便が生じます。その問題点を一つずつ確認し、どの様に対応するかを検討していきます。
    ・体の運動機能の回復に対しては、担当スタッフが徒手的(実際に触れながら)に運動を行なわせたり、様々な器具を用いて機能が向上するよう訓練をしていきます。
    ・起き上がり等の動作および移動動作に関しては、患者様一人一人の生活状況に合わせて機能訓練を行います。特に歩行訓練では坂道、段差、砂利道など不整地の状況を再現した訓練場所もあり、より実生活に近い状態での訓練を行います。またその方の身体機能および生活環境に合わせた福祉用具のアドバイスも行います。
    ・入浴動作等の日常生活動作に関しては作業療法士とも相談をして、その方にとってより安全で実用的な方法を検討し、訓練を行います。

    • ニューステップ
    • 階段昇降訓練
    • 立ち上がり訓練

    作業療法とは

    心や身体に障害を持つ方に対して、作業活動や日常生活に密着した練習を行い、充実した生活が送れるよう援助しています。ここで言う作業活動とは、日常の動作(食事・着替え・入浴・トイレなど)、仕事や遊びなど生活に関わる全ての活動を言います。

    当院作業療法部門の特色

    脳血管疾患、その他何らかの原因で日常の動作能力が低下した方に対して、運動機能の回復や日常生活動作を再び安全に行っていただけることを目的に作業療法を行っています。
    ・麻痺や筋力低下した手足の改善を促せるように、徒手的(実際に触れながら)にまたは、作業活動を用いて練習しています。利き手に障害を持たれた方に対して、箸の使用や書字など、利き手を交換するための練習を行っています。
    ・記憶力や集中力が低下したり、動作の手順が悪くなるなどの症状に対して、個々の症状にあわせた作業活動を繰り返し行ったり、注意を促すことにより改善を図っていきます。また、日常生活の中で困らないよう工夫したりします。ご本人の興味ある活動や季節に合わせた課題をリハビリの中に取り込み、認知症の進行予防や生活リズムの改善に努めています。
    ・手芸などの作品つくりや趣味の開発などを通して、意欲を引き出したり、情緒の安定を図っています。
    ・食事や着替え、トイレや入浴を安全に行うための練習を実際に生活している場面を想定して行い、役に立つ道具の紹介や作成を行います。また必要に応じて炊事などの家事動作の練習も行なっています。
    ・身体の状態に合わせて退院後の生活に対するアドバイスを行っています。具体的には、実際に家屋訪問を行い、手すりやスロープの設置などの家屋の改修プランの作成やポータブルトイレやベッドなど福祉用具の選択のアドバイスを行います。

    • 更衣動作訓練
    • 巧緻動作訓練
    • 書字動作訓練

    言語聴覚療法とは

    脳血管障害などにより「言いたい言葉が出てこない、人の言っていることが理解できない」(失語症)、「ろれつが回らない」(構音障害)などのコミュニケーション障害や「飲み込みが悪くて食事が食べられない」(摂食・嚥下障害)というような症状をきたした方に対して、検査・訓練・指導・助言を行っています。

    当院言語聴覚療法の特色

    口から食事を食べる楽しみをいつまでも維持していただけるように、他職種と連携し口のリハビリチームの活動に参加しています。
    ・飲み込みの悪い患者様に対しては、必要に応じて医師によるビデオ造影検査(VF)やビデオ内視鏡検査(VE)を行い、安全に食事を食べることができる方法を検討します。
    ・歯科衛生士と連携し、口腔内のさまざまな問題(咀嚼機能や義歯不適合など)によって食事が食べられない患者様に対しても対処していきます。
    ・退院に向けて管理栄養士と連携し、在宅での食事内容や介助方法について指導・助言を行っています。

    • 嚥下訓練
    • 言語訓練
    • VF検査